男性に特有の臓器としては、前立腺・精巣・精巣上体・陰茎があります。これらの臓器にまつわる疾患について説明します。
前立腺の病気についてはこちらをご覧ください。
精液に血液が混じた状態を血精液症といいます。原因としては前立腺や精嚢に炎症をおこし、炎症性に出血するのが一番多いのです。それ以外では腫瘍性に出血して血精液となったり、アレルギ-が関与しておこったりすることもあります。ただ何を調べても異常がなく原因不明のことも多いです。抗生剤の投与と精液検査で経過をみることが多いです。ご相談ください。
若い方に発症するのが一般的です。精巣がはれて硬くなりますが、痛みはないのが普通です。大きくなりすぎるとひっぱられて鈍痛がくることはあります。痛みがないためある程度様子をみていて時間がたってから受診される方もおられます。明らかな精巣の大きさの左右差を認め、痛みが無く年齢が若い方は要注意です。すぐご相談ください。精巣癌は発生頻度としては決して多くはありませんが、当院では年に1人は遭遇します。診断がついた場合は迅速な手術が必要であり、連携医療機関にご紹介させていただきます。心配しておられる方は迷わずご相談ください。
「精巣が腫れて痛い」と言って受診される方がおられますが、ほとんどは精巣の近くにある、精巣上体の炎症です。精巣で作られた精子は、精巣上体→精管→尿道と運ばれます。この経路を逆行性に細菌やクラミジアが進んでいき、精巣上体に達し炎症をおこします。精巣上体炎をおこすと精巣上体が腫れて痛みが生じます。時には発熱も認めます。また両側に炎症をおこすと、精子の通過障害のため男性不妊の原因ともなりますので、できるだけ早く抗生物質の投与が必要です。
精巣をとりまく膜に液体がたまり、陰嚢(ふくろの部位)が大きくなってきます。痛み等はありません。たまっている内容液が少ないと軟らかく触れますが、内容液が多くなると硬く触れることもあり、時に精巣癌と触診で区別がつかないことがあります。超音波検査を行うと液体と癌はうつりかたが違うので、すぐ判断がつきます。根本的治療は手術になりますが、すぐに時間が取れない場合、水腫部に針をさして内容液を抜くと正常の状態になります。しかし時間がたつとまた内容液がたまってきます。良性疾患にて患者様と相談して対応します。
精巣の上方に精索というさやがあり、この部位に力んだ時に腫れが生じたり鈍痛がおこります。ほとんど左側におこります。寝ていると腫れはわかりません。立って力むと顕著にわかります。ゴワゴワしたジャバラのように触れます。この精索の中には、血管・神経・精管等が含まれるのですが、普通は起こらない血液の逆流がおこり、左腎静脈から精巣静脈に血液が流れ込み、このため血管がコブ様になり触れるのです。緊急性はありませんが、将来男性不妊の原因になることがあり、希望があれば内精静脈を切断して逆流がおこらないようにする手術が治療となります。連携医療機関にご紹介いたします。
加齢により男性ホルモンが低下することによりさまざまな症状が出現し、LOH症候群と呼ばれます。
これらの症状の程度や遊離型テストステロンの数値により診断をつけます。
LOH症候群と判断された場合、男性ホルモンの注射を3週間に1回行い様子をみていきます。ただし前立腺癌の疑いのある方には注射できませんので、PSA(前立腺癌の腫瘍マ-カ-)をチェックする必要があります。こころあたりのある方はご相談ください。
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