年齢に関係なく、下腹部・尿道・陰茎・精巣・肛門周囲等に鈍痛や不快感を感じ、頻尿・排尿痛・残尿感を感じることもあります。強い症状はでませんが、改善するのに時間がかかり、生活の質がおち、尿検査で異常を認めないため泌尿器科を受診しても「異常ないです。」といわれることもしばしばある疾患です。決定的な治療法がないのが現状ですが、当院には年間200例近い慢性前立腺炎の患者様が受診されており、色々なケ-スを経験しております。当院では前立腺炎の問診票を書いて頂き、検討を加えて診療していきます。
2012年臨床泌尿器科6月号(泌尿器科の専門誌)に、当院で経験した難治性慢性前立腺炎の改善例を報告しています。ご相談ください。
50歳を過ぎると、前立腺が少しずつ大きくなってきます。前立腺の中を尿道が通っており、少しずつ圧迫が強くなり勢いがなくなったり、尿を出し終えるまでに時間がかかったり、排尿がとぎれることもあります。また膀胱にも影響が出て、急に尿意がきて漏れてしまいそうになったり、排尿回数が多くなったりします。
また尿が出しきれず、自分では尿を出したつもりでも膀胱に尿が残ることがあります。残尿が多くなってくると、腎臓に悪影響がでることがあります。残尿の有無のチェックは必要があれば当院ではすぐに行うことができます。
注意が必要なのは、前立腺肥大症と前立腺癌は自覚症状で区別がつかないことです。前立腺の触診・超音波検査・前立腺癌の腫瘍マ-カ―(PSA)をチェックして診療いたします。治療は前立腺の細胞収縮を抑制して尿道の圧迫を減らすα1ブロッカ-や前立腺を小さくして尿道の圧迫を減らす薬が現在の日本での一般的な治療です。
2014年5月にタダラフィルという別の作用機序の薬が前立腺肥大症の適応となりました。今後使われていくこともあるでしょう。
40歳代でもないわけではありませんが、一般的には50歳より増えてくる疾患です。
前立腺癌に特有な症状はなく、前立腺の触診・超音波検査・PSA(前立腺癌の腫瘍マ-カ-)等で異常の有無を総合的にチェックします。PSAの上昇は前立腺癌のみで上昇するわけではありません。前立腺肥大症や前立腺炎でも上昇します。内科でPSAをチェックされてるケ-スを時々見かけますが、PSAが上昇する他疾患のことも考えて総合的に判断するべきです。ご相談ください。
総合的に判断して、前立腺癌が否定できなければ、前立腺の組織検査を行い、白黒はっきりさせる必要があります。その時は、連携医療機関にご紹介いたします。前立腺癌は骨に転移することが多いため、癌が検出された場合は骨への転移の有無の検索も必要となり、MRIや骨シンチグラフィ-等の全身への影響の有無・病理組織の結果・年齢等をふまえて総合的に判断し、最も適した治療(手術・放射線療法・ホルモン療法等)を行うことになります。連携医療機関の先生方と密な関係をもっていますのでご安心ください。
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予約制ではありません。
9時~10時、18時~19時以外の時間帯は30分以上お待たせすることはほとんどありません。
クレジットカードは使用できません。